ツツジ(躑躅)について
ツツジは日本原産でツツジ科の植物で、4月から5月ごろにピンクや白、赤などの花を咲かせます。福岡県と静岡県で県の花に指定されており、古くから園芸品種が交配されてきました。
救荒植物としての利用
花弁の根元から蜜を吸うことができますので、戦時中は貴重な甘味となっていました。
なお、レンゲツツジは猛毒をもち、誤って摂取してしまうと死に至る場合もあります。
近縁種
- 皐月(サツキ)
- ツツジによく似ているが花、葉ともにツツジより小さく、開花は一月程遅れます。
- シャクナゲ(シャクナゲ)
- サツキ同様にツツジ科の植物。鮮やかな色合いをしており、花が一箇所に5〜10輪まとまって咲く
名前の由来
- 花の様子などから「続々に花咲く木」→「続き咲き木(ツヅキサキギ)」説や、「ツヅリシゲル(綴り茂る意)」などの説
※「サキギ」はサツキ(皐月)の意 - 古来、ラッパ形(筒型)の花とおしべの事を「ツツシベ(筒しべ?)」と呼ばれており、これが変化していった説
- 漢字名「躑躅」は「テキチョク」と読み、この言葉には「躊躇する」という意味があります。
ここから、ツツジの花の美しさに見る人が足を止める、、という意味がある説
主な品種
大紫躑躅(オオムラサキツツジ)
三葉躑躅(ミツバツツジ)
久留米躑躅(クルメツツジ)
玄海躑躅(ゲンカイツツジ)
蓮華躑躅(レンゲツツジ)
山躑躅(ヤマツツジ)
平戸躑躅(ヒラドツツジ)
餅躑躅(モチツツジ)
米躑躅(コメツツジ)
土佐の三葉躑躅(トサノミツバツツジ)
東国三葉躑躅(トウゴクミツバツツジ)
雪国三葉躑躅(ユキグニミツバツツジ)
小葉の三葉躑躅(コバノミツバツツジ)
渋川躑躅(シブカワツツジ)
曙躑躅(アケボノツツジ)
能登霧島(ノトキリシマ)
白八汐(シロヤシオ)
紫八汐(ムラサキヤシオツツジ)
赤八汐(アカヤシオ)