ハイビスカスやムクゲ、フヨウの見分け方

ハイビスカス、芙蓉、木槿、タチアオイなど沢山などのアオイ科は春から秋に沢山咲きますので、見分けるのが難しいです。
このページでは各々の花を見分けるための大まかなチェックポイントから、花、シベ、葉などの細かい特徴でまで解説したいと思います。


判別ポイント

  1. 花の咲く時期

    早咲きの花が5月下旬、遅咲きの花が8月の下旬などに咲きます。よって、早咲と遅咲きの花は時期だけで区別が出来ます。
    しかしムクゲやフヨウは同時期に咲く上、花の形や色も非常に似ているため、時期での区別はやや困難です。

  2. めしべとおしべの形

    花の中心にある柱頭部分に特徴があります。
    例えばハイビスカスの場合、先端のめしべとおしべに色が付きます。フヨウの場合はめしべが上を向き、おしべが柱頭の下の方に付きます。

  3. 葉や茎など

    花ではなく、葉や茎など植物全体を見て区別できます。
    例えば、同時期に咲くムクゲとフヨウでも、葉の形や色、大きさを見ればすぐに見分けがつきます。

特徴表 開花準

花の様子 開花時期 花色 花の特徴 葉の特徴
タチアオイ詳細を見る 5月下旬〜7月上旬
下の4種に比べ早咲き
ピンクや濃い赤、白など ヒゲのような細いめしべが遅れて顔を出す
花の中心部分が、淡い緑色
茎の下の方に葉が付く
樹木ではなく、草木なので茎は緑色
ハイビスカス詳細を見る 6月上旬〜9月 ピンク、赤、オレンジ、黄、白など おしべが柱頭の先端の方に付く
めしべとおしべに色が付く事が多い
めしべが正面を向く
花の中心部分が、濃い赤やピンク
葉にツヤがあり、切れ込みが浅い
ムクゲ詳細を見る 6月下旬〜10月
芙蓉に比べ早咲き、梅雨ごろから咲く
薄紫や白 おしべが柱頭の下の方に付く
めしべとおしべに色が付かない
めしべが正面を向く(個体差有り)
花の中心部分に、濃い斑点が付く
(全く付かない種もある)
葉が小さく、切れ込みが深い
フヨウ詳細を見る 8月上旬〜10月
早くとも7月下旬
淡いピンク おしべが柱頭の下から付く
めしべとおしべに色が付かない
めしべが上向き
酔芙蓉と比べて変色しない
花の中心部分に、薄い斑点が付く
葉が大きく、切れ込みが浅い

番外編

その他、同時期に咲くアオイ科の花を見分け方も記述します。

花の様子 開花時期 花色 花の特徴 葉の特徴
モミジアオイ詳細を見る 7月下旬〜9月 真っ赤と稀に白 シベが先端に付く、花弁の根元が細く、隙間が広い 葉がモミジに似た星形、切れ込みは深い

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