椿と山茶花の違い、見分け方

椿(ツバキ)と山茶花(サザンカ)はどちらもツバキ科ツバキ属の植物で、花の形などがよく似ています。
さらに、品種によっては同時期にも咲くため区別が難しい場合があります。
下記にツバキとサザンカの基本的な違いを記述しています。

サザンカツバキ
科属 ツバキ科ツバキ属ツバキ科ツバキ属
開花期 10月末〜2月 1月末〜5月
花径 5cm〜7cm 3cm〜10cm
花の特徴花弁が基部で合着していない葯や花弁が基部で合着
花の散り方 花びらが一枚ずつ散る
花ごと落ちる
雄しべ 筒状にならない(放射状に広がる)
しべの根元がつながらない

筒状になる
しべの根元がつながっている

葉長 3cm〜7cm 5cm〜12cm
葉形 楕円形で先が尖る ギザギザが目立つ 細長い ギザギザが目立たない
葉縁鋸歯全縁
葉柄と中肋表面に毛がある表面に毛がない
表面に毛がある表面に毛がない
芳香

個別の判断方法

上記の表に沿って判断すると、椿と山茶花の判断はさほど難しくないと思います。
ただし、山茶花と椿の交配種で、春咲きの「春山茶花」や冬先の「寒椿」などがあり、上記の例だけでは完全な判断はできません。
以下に、管理人が独自に調べた限りの情報を掲載してますので、よろしければご参照下さい。
※ひょっとしたら事実と違う場合もありますので、あしからず・・

各々の開花期と特徴

サザンカ 11月〜 2月 花は一枚ずつ散る 雄しべは放射状
寒椿   11月〜 2月 花は一枚ずつ散る 雄しべは放射状 基本的には小型
ツバキ   1月〜 5月 花は丸ごと落ちる 雄しべは筒状
春山茶花  2月〜 4月 花は一枚ずつ散る 雄しべは放射状

ツバキと、サザンカ
咲く時期と、花の散り方、外観の特徴で判断可能
ツバキと、春山茶花
花の散り方、外観の特徴で判断可能
ツバキと、寒椿
寒椿は椿に比べて小型で、花の散り方や外観の特徴は山茶花に似るため、それらの違いで判断可能
サザンカと、寒椿
同時期に咲くため、原則、大きさで判断

ただし、獅子頭や立寒椿などの品種は背丈が伸びるため、大きさで区別が判断できない
山茶花は
 花びらが少ない 5〜10枚ほど しわになるものが多い
寒椿(獅子頭や立寒椿)は
 花びらが多い   14枚以上   しわしわにならない

サザンカと、春山茶花
咲く時期で判断(時期によっては区別が困難)

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